
健康経営優良法人認定企業の発表目前!おさらい&次回への対策
いよいよ2026年3月中旬頃に「健康経営優良法人2026」の認定企業が発表されますね!
申請を終えた企業の皆様にとっては、これまでの取り組みが形になる重要な節目となります。
今回の「健康経営優良法人2026」における最大の特徴は、単なる制度の有無を確認するという段階から、「制度が現場でいかに機能しているか」という実効性へと評価の軸足が移った点にあります。
特に大きな変更点として注目されたのが、以下の4つの柱です。
1.仕事と家庭の両立支援: 育児のみならず、深刻化する「介護」との両立。
2.女性の健康保持・増進: 特有の健康課題に対するリテラシー向上と環境整備。
3.高年齢従業員への配慮: 長く元気に働けるための身体的・環境的サポート。
4.心の健康(メンタルヘルス): 早期発見から復職支援までを網羅したラインケア。
これらの項目は、これまでの「推奨される取り組み」から、企業の持続可能性を左右する「必須の戦略」へと格上げされました。
この改訂ポイントを羅針盤として、自社の課題を再定義し、戦略的な施策を積み重ねてきた企業も多かったのではないでしょうか。
認定を受けることは素晴らしい成果ですが、真の価値は「その先」にあります!
今のうちに施策の運用フローを細かく見直し、形骸化を防ぐ土台を整えておくことで、次回の申請書における説得力が増すだけでなく、現場の従業員一人ひとりの「納得感」と「エンゲージメント」を一段引き上げましょう!
健康経営優良法人の認定が伸びた業種から見る今後の傾向

業種別の動きを見ると、認定数が多いのは製造業と建設業でした。
一方で増加率に目を向けると、農業や複合サービス業、学術研究、学習支援、生活関連サービス業などが目立ちます。
健康経営が限られた業界の先進施策から、幅広い現場の実務へ広がっている空気感が出ていますね。
この増加の背景にあるのは、人材の「採用と定着の難しさ」が考えられます。
昨今の社会的な流れでもある働き方が多様になるほど、家庭事情や体調の個人差を前提に、仕事が回る仕組みが必要になります。
だからこそ、ライフワークバランスの両立支援や心の健康、年齢や性差への配慮が、制度対応ではなく競争力として扱われ始めているのです。
これからの健康経営優良法人では、その流れをさらにはっきりとさせる傾向になりそうですね。
もう一点、業種の広がりが示すのは、健康経営の進め方が分かりやすくなってきたことです。
以前は、健康経営優良法人と言えば大企業の事例が中心で、真似したくても体制が追いつかないという声が多くありました。
今では中小規模でも、少人数で回せる型や、外部資源をうまく使う型が共有されつつあります。
実際に、展示会などでも企業規模を問わない健康経営へのサービスが、ここ数年でかなり増加していると実感しています!
これらのサービスを活かして、自社の業種や規模に近い会社の取り組みを参考にして、背伸びしすぎない計画を立てるのが成功のコツです。
介護と就業の両立支援を仕組みに変える運用ポイント

育児または介護と就業の両立支援では、制度があるかだけでなく、「使える」か「使った後に職場が回るか」がポイントになります。
健康経営優良法人2026では、2024年5月に改正された育児・介護休業法を踏まえて、選択肢が修正されました。
この変更に対する対応のコツとしては、社内の制度を増やすよりも先に、運用の詰まりを減らすことです。
例えば、
・相談窓口を掲示するだけで終わらせず、上長が面談で「自然に」話題にできる型を用意すること
・休業前後の引き継ぎ手順をテンプレ化し、復職後の負荷調整を本人任せにしない
これらは制度ではなく、本人と周りとの協力が重要になります。
介護は突然始まりやすいので、業務の属人化を減らし、誰でも引き継げる状態にするだけでも大きな支援になります。
速報版でこのポイントに弱点が出た企業では、周知の記録や、相談の受付方法、利用状況の把握の仕方まで含めて整えると、翌年の改善につなげることができます。
さらに効果が出やすいのが、両立支援を個別対応で終わらせず、職場全体の「ルール」にしてしまうことです。
例えば、介護が始まる前の情報提供として、社内セミナーや相談窓口の案内を年1回だけでも実施しておく。
育児や介護の話題を出しやすくするために、質問集を管理職向けに配布する。
こうしたフローを企業が整えておくことで、社員さんが困って動けなくなってしまう前に相談につながりやすくなり、離職の芽も早めに摘むことができます。
女性の健康とベテラン世代への配慮の強化がカギになる!

健康経営優良法人2026の改訂ポイントでは、性差と年齢に配慮した職場づくりがより重視され、管理職と従業員への教育内容も見直されました。
実施の有無だけでなく、何を伝え、どんな行動につなげたいかが問われやすくなるイメージです。
女性の健康保持増進は、研修を一回実施するだけだと定着しにくいので、職場の運用に落ちるテーマから始めるのがおすすめです。
女性特有の体調不良時の相談の出しやすさ、受診勧奨の出し方、職場での配慮のルール化、管理職の声かけの型づくり。
このあたりを整えることで、現場は動きやすくなります。
そして、この問題を女性だけの話だけにせずに、男女双方を含めたヘルスリテラシーとして扱うことで、さらに社内の合意も取りやすくなるのでオススメです。
ここでのポイントは、センシティブになりやすいテーマほど、会社としての姿勢を先に明確にすることです。
例えば、体調不良を我慢しない、相談は評価に影響しない、プライバシーは守る、といった基本方針を短い言葉で共有しましょう。
「当たり前」を方針として示しておくだけで、相談の心理的なハードルは下がり、結果的に早期の対応につながります。
健康経営は早め早めの対応が実は強いので、この差は後から実感することができます。
そして、高年齢従業員の健康や体力の状況に応じた取り組みもより重要になってきます。
ここは健診結果の把握だけでなく、体力差の広がりも前提に、仕事の設計を見直すことが大切です。
転倒や腰痛の予防を起点にした作業環境の改善、休憩の取り方や、負荷の平準化、職務の組み替えなどが焦点となります。
これらを安全と生産性を同時に上げる方向で慎重に整理することで、不満を生まずに改善へと進めるためには大切です。
加えて、体力測定や作業負荷の見える化など、ちょっとしたデータを持っているだけでも、対策の優先順位が付けやすくなります。
心の健康を軸に2026年度の健康経営をアップデート

心の健康保持増進では、単発の施策を増やすよりも、早期発見と早期支援の仕組みを回せるかが要点になります。
ストレスチェックを実施して終わりにせず、結果の活用や、相談窓口の認知、復職支援の標準化までを点ではなく線でつなげることが改善への第一歩となります。
ある程度流れが整っていると、忙しい時期でも取り組みが崩れにくくなります。
例えば、健康経営アプリなどを活用して高ストレス者の対応のフローを図にしておくことで、誰がどのタイミングで声をかけるかを明確にしておく。
相談が増えた時に受け止められる体制を整えたり、外部サポートなどを把握てきるようにしておき、再発予防まで含めて伴走できる形にする。
こうした大枠の整備が、実は評価にも現場にも一番響くサポートになります。
さらにもう一歩踏み込む取り組みなら、メンタル不調の前段階に目を向けることが効果的です。
残業の偏り、休暇の取りにくさ、コミュニケーションの減少など、職場のサインは意外と早く出ています。
月1回の簡単な振り返りや、部署別の傾向チェックを入れるだけでも、早めの声かけがしやすくなります。
これらはメンタルヘルスのサポートに特化した健康経営サービスが昨今多く出てきているので、活用していくことで強化することができます。
心の健康は、仕組みを回すほど、担当者の負担が軽くなる領域でもあるので、一度見直してみることを強くオススメします!
健康経営優良法人のクリアには日常の健康行動が重要となる!

そして、健康経営のサービスの選択肢の一つとして、ESキッチンのように食事補助で、職場の中に栄養バランスの選択肢を増やす方法もあります。
特に交代制や夜勤のある職場ほど食事のタイミングが崩れやすいので、食事補助や設置型社食の仕組みと相性が良くなります。
健康経営の運用設計は、日々の行動に密接に関わるキッカケが持てるほど、改善がスピードアップします。
「食の環境づくり」はやろうと決めたらすぐ着手できるのが強みです。
健診結果の改善は時間がかかりますが、昼や夜の食事の選択肢は、明日からでも整えられますよね。
「食」の小さな変化の積み重ねが、健康経営優良法人の強化にもつながっていきます。
解説したすべての改善点においても「食事」のサポートは少なからず大きな助けとなります。
健康経営の認定項目を広い視点で感じることで、意外と簡単にクリアできることもあるかもしれません。
認定発表のタイミングは、来年度の自社の取り組みを見つめ直すにはピッタリです!
クリアできたことはさらに伸ばし、足りなかった項目については、他のアプローチはないか?と少し着眼点を変えることで成功へと繋がるかもしれませんね♪
